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日 付
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2001/04/22 |
朝・夕刊
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朝刊 |
面
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政治・行政 |
頁
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3 |
版
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１版 |
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見出し
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日曜評論／ウチナーンチュ精神／ロバート仲宗根／（ＷＵＢインターナショナル会長） |
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本 文
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日曜評論／ウチナーンチュ精神／ロバート仲宗根／（ＷＵＢインターナショナル会長）
ハワイ沖縄センターは、一九九〇年に設立された。南米にはすでに沖縄文化センターがあったので、ハワイにも同様なセンターを、という機運が高まり、一九八〇年から建設へ向けて運動が始まった。
設立のための資金集めは決して容易ではなかった。平均的な寄付金は、二五〜五〇�法Ｅ�時の責任者だったエド・久場氏のリーダーシップで一千万�砲曚匹了餠發�集まった。村人会まで行き渡る草の根運動による資金集めが大きな力となった。ビジネス関係者の協力も忘れてはならない。
センターのメインホールは「アルバート＆ウォーレス照屋ビル」と名付けられ、多目的ビルは「エイコウ＆カメコ比嘉ビル」と名付けられた。建設に大きく貢献した人々の名前である。
沖縄からも多くの寄付が寄せられ、沖縄の底力を感じさせた。沖縄ハワイ協会をはじめ、県や市町村単位、企業、そして個人単位に至るさまざまな寄付があった。個人寄付は赤がわら購入のために使われた。沖縄の芸能団のチャリティーも忘れられない。
これらの寄付は終戦直後、ハワイの一世たちが沖縄に救援物資を送った恩返しの気持ちも込められていた。
会館の設計は、モーリス山里氏が手がけた。赤がわらやシーサーを取り入れたデザインは沖縄を感じさせる。「ハワイに赤がわらを贈る会」によって購入された七万六千個のかわらは、センターの屋根を飾ることになった。沖縄の赤がわらを使った建物は、海外ではここが初めてである。
建設には、ジョージ上間氏がボランティアで関わり、七人の職人がかわら屋根や庭園のデザインのため沖縄から呼び寄せられた。建物の正面には、ハワイと沖縄の土を使用したシーサーが飾られた。
美しい沖縄風庭園は現地の木や石を使い、石巌当や石燈籠、橋などは沖縄のものが使われている。滝はさんご石灰岩を使い、コイが泳ぐ池につながっている。庭の手入れは毎週火曜日と水曜日にボランティアの庭師にまかされている。
「一世庭園」は、金武町の人々の募金によって造られ、当山久三の銅像が立っている。金武町にある彼の銅像は海外を指さしているが、ハワイでは直立不動のままである。銅像の傍らには、沖縄の人々の移民先を示す地図があり、百周年記念祭では金武町から贈られた石が置かれている。
ハワイのウチナーンチュ社会では、ボランティア精神こそが宝物である。センターの維持管理はボランティアのサポートなしでは不可能といってもいい。
建設当時から、庭園や事務所、図書館、ギフトショップや展示会場での仕事、また清掃にいたるまで、実に多くの人たちがボランティアとして協力してくれている。彼らは一世たちがいかに苦労してきたかをよく理解しており、その恩に報いる「親孝行」としてボランティア活動に励んでいる。これは、まさにウチナーンチュ精神につながるものである。
ハワイの沖縄県人会の規模は、広島、山口、熊本に続いて四番目であるが、県の文化センターを持つのは、唯一沖縄県人会だけで、日本文化センターより先に造られた。
一九九二年の顕彰碑の除幕式までには、センター建設にかかわったローンはすべて返済され、完全に沖縄県人の所有となった。センターはさまざまな催しの場となり沖縄県人の心のよりどころとなっている。ご協力いただいた沖縄の人々に心から感謝したい。私自身にとってもこのプロジェクトは一生忘れられない思い出となった。
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