日 付
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2001/10/01 |
朝・夕刊
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朝刊 |
面
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特集 |
頁
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18 |
版
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1版 |
見出し
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WUB活動への意見・提案/素晴らしい経験できた/純粋に愛と友情で集う/「宣言」の作成必要/まだ過渡期の段階/第3回世界のウチナーンチュ大会(11月1日―4日) |
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本 文
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WUB活動への意見・提案/素晴らしい経験できた/純粋に愛と友情で集う/「宣言」の作成必要/まだ過渡期の段階/第3回世界のウチナーンチュ大会(11月1日―4日)
アンケートの設問に対する回答のほかにもWUBに関する意見や要望、提案が会員から寄せられた。
会員の多くは、WUB加入のメリットとして人的ネットワークの拡大を挙げている。「WUBは非常に興味深く、エキサイティングな個人の集まりだ。さまざまな文化的背景を共有し、ビジネス実践のそれぞれの方法に触れる、素晴らしい経験ができた」(MITS・S・ヒガさん)など、自らのビジネス展開にWUBのネットワークを活用しているようだ。
同時にウチナーンチュ同士の親しさを通じて、アイデンティティーの再確認にもつながっている。
「WUBのメンバーは必ずしも金銭的、経済的な利益だけが目的でなく、純粋に友情と愛で集っている。WUB活動は純粋にウチナーンチュの精神に源がある」(スティーブ・ソンブレドさん)など、ビジネスと同様、県人同士の友愛に意義を見いだす意見もあった。
その一方で、ビジネス活動の強化を望む声もあった。
「実際にWUBを活用したビジネスを、数多く生み出さないといけない」(瀬底正武さん)、「各WUBメンバーは、この組織が素晴らしい結果を生み出せるように努力しなければならない」(タダシ・オオシロさん)など、具体的なビジネス展開とその成果を求める声もある。
また、WUB活動の現状に対して、「現在まで、WUBに組織だった横のつながりがないために、コネクションを得ることができない。世界の会員の企業の顔が見える企業一覧紹介図鑑のようなものを望む」(斎藤陽子さん)など、組織内の情報注文があった。
WUBの組織強化、戦略の明確化を望む意見もある。「一番大きな課題はビジョンと戦略性を検討する組織の必要性ではないか」(無記名)、「沖縄の自立経済を考えれば、県サイドで予算を組み、世界のWUB組織を資金的にバックアップし、各国支部を組織化する。華僑、ユダヤに見習って『琉僑』的組織づくりをする必要がある」(長嶺為泰さん)など、ビジネス展開のための組織固めが求められてるようだ。
また、「ビジネスを追求するメンバーと、奉仕とボランティアを主としているメンバーが混在しており、その調整が課題。解決策の一つとして『WUB宣言』などのコンセプト・スピリッツの作成が必要」(重田辰弥さん)という指摘もあった。
「まだ過渡期の段階。将来的には『WUBの推薦があれば信頼のおけるビジネスにつながる』と評価を受けるくらい、充実した団体につくっていければ理想だと思う」(菅原律子さん)。発足から日が浅く、目覚ましい成果を上げるまでには至っていないが、可能性を秘めたWUBへの期待は大きい。
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