琉球新報 記事詳細

日 付 2001/10/01  朝・夕刊 朝刊  特集  18  1版 
見出し 信頼得ることが大切/課題は会員間の情報交換/ロバート・仲宗根氏/(WUBインターナショナル会長)/第3回世界のウチナーンチュ大会(11月1日―4日) 
本 文
信頼得ることが大切/課題は会員間の情報交換/ロバート・仲宗根氏/(WUBインターナショナル会長)/第3回世界のウチナーンチュ大会(11月1日―4日)


 ―ワールドワイド・ウチナーンチュ・ビジネス・アソシエーション・インターナショナル(WUB)の世界各国での展開は。
 「一九九七年の発足以来、南北米大陸を中心に世界に十六支部、四百二十人の会員を持つ。二〇〇一年に入ってから欧州、台湾、シンガポールの各支部が立ち上がっている。今後、カナダやメキシコでの立ち上げも予定されている」
 ―WUBの活動で大事なことは。 
 「特に国際関係では、信頼を得ることが大切だ。個人レベルでの情報交換を積み重ねていくのは大切なことだし、とても役に立つ」
 ―WUBの果たす役割は。
 「全体の道をつくる役目だ。後はメンバーが各自で交流や仕事を進めていき、力を付けていくもの」
 ―WUBはどうやって生まれたか。
 「前身は一九九三年にハワイで立ち上げた、ハワイウチナーンチュ・アソシエーションだった。異業種のウチナーンチュ同士が情報を交換し合うことを目的に発足、毎月政治や法律、不動産など専門的な学習会を開いていた。九七年の大会を機に情報の共有、交流の拡大を目指し、世界的な組織であるWUBとなった」
 ―活動の中で感じる壁は。
 「言葉の問題が大きかった。三、四世の若い世代ともなると、南米ではスペイン語だけで日本語、英語ができない人が増え、ハワイや北米では日本語のできない人が増えてきた」
 ―壁を乗り越えるものは。
 「面白いのは、言葉が通じなくても心はよく分かること。文化や血の流れを同じくするウチナーンチュの精神があってこそみんながメンバーになる」
 ―WUB組織の今後の課題は。
 「個人のビジネスをしながら、会の運営をしているため、インターネット上の整備が遅れがちだが、会員同士がより情報を交換しやすいよう、インターネット上のネットワーク構築を進める必要がある」
 ―二十九日に東京で始まるWUB世界大会について。
 「テーマは、コンピューター技術(IT)だ。そこでは急務となっている、インターネット上で各支部の情報をまとめて検索でき、支部間の情報交換もスムーズに行えるデータベースの構築も話し合われる」


備 考  
ニュース源 自社  記事種   写真枚数 1