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日 付 2001/10/01  朝・夕刊 朝刊  特集  18  1版 
見出し WUB会員アンケート/事業交流の促進望む/県系社会の連携にも一役/第3回世界のウチナーンチュ大会(11月1日―4日) 
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WUB会員アンケート/事業交流の促進望む/県系社会の連携にも一役/第3回世界のウチナーンチュ大会(11月1日―4日)


 琉球新報社が実施したWUB会員へのアンケートでは回答者十九人のうち約七割の十三人が、ビジネスに「役立っている」とWUBの活動を肯定的にとらえている。
 回答を得たのは三十代六人、四十代・五十代がそれぞれ四人、六十代以上が五人。一世が十四人で二世三人、三世二人だった。職業(複数回答)はサービス業が六人で事務・技術職五人などとなっている。
 実際に役立ったと感じていること(複数回答)は「人的ネットワークが広がった」(十人)という答えが最も多く、WUBが世界に展開するウチナーンチュ社会の横の連携にも一役かったと見ている。次いで「沖縄県系人としての自覚が強くなった」(六人)と感じる人も多く、アイデンティティーの再確認という目的も達成できたと考えている。
 一方、今後の活動の課題(複数回答)については「会員同士の親ぼくと情報交換」(十五人)、「会員に対する広報活動の強化」(十人)、「会員・支部数の拡大」(九人)と、さらなる会員間のネットワーク構築や幅広い展開を訴える声があった。また「沖縄県との連携強化」(九人)、「会員のビジネスに対する資金的なサポート」(六人)など、公的機関を巻き込んだ支援の必要性も挙げられた。
 二〇〇〇年六月に県内で開かれた第四回WUB世界大会の総括でも、今後の課題として「ビジネス交流の促進とネットワーク構築に向けた海外ビジネス情報の収集と提供」「芽生えたビジネス交流のチャンスをどう拡大、発展させるか」と指摘された。アンケート結果からも、会員は単なる人的交流にとどまらず、ネットワークを生かした国際商取引のチャンス獲得や情報収集など、本来のビジネス面での交流促進を望んでいるといえる。

WUB会員アンケート結果

Q1 あなたの年齢をお聞かせください。
(1)20代     0人
(2)30代     6人
(3)40代     4人
(4)50代     4人
(6)60代以上   5人

Q2 あなたは何世ですか。
(1)1世     14人
(2)2世      3人
(3)3世      2人
(4)4世      0人
(5)5世以降    0人

Q3 あなたの職業をお聞かせください。
(1)農林水産業    1人
(2)商工業      2人
(3)サービス業    6人
(4)事務・技術職   5人
(5)公務員      1人
(6)医療・法曹    0人
(7)教職員・研究者  2人
(8)その他      4人

Q4 WUBの活動は、あなたのビジネスに役立っていますか。
(1)役立っている  13人
(2)役立っていない  1人
(3)どちらでもない  2人
(4)分からない    3人

Q4―a
 「役立っている」と答えた方へ。理由をお聞かせください。
(1)業績が上がった              2人
(2)ビジネスの契約が成立した         2人
(3)人的ネットワークが広がった       10人
(4)沖縄県とのつながりが強くなった      7人
(5)沖縄県系人としての自覚が強くなった    6人
(6)その他                  1人

Q4―b
 「役立っていない」と答えた方へ。理由をお聞かせください。
(1)業績に変化がない             0人
(2)ビジネスの契約がない           0人
(3)人的ネットワークの広がりがない      1人
(4)WUB自体の活動が活発でない       0人
(5)忙しくてWUBの活動に参加できない    1人
(6)その他                  0人

Q5 WUBの活動の課題は何でしょうか。
(1)会員・支部数の拡大            9人
(2)会員に対する広報活動の強化       10人
(3)対外的なPR活動             7人
(4)沖縄県との連携の強化           9人
(5)会員同士の親ぼくと情報交換       15人
(6)会員のビジネスに対する資金的なサポート  6人
(7)その他                  5人


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