日 付
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2001/12/26 |
朝・夕刊
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夕刊 |
面
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社会 |
頁
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3 |
版
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2版 |
見出し
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2001県内回顧/4/世界のウチナーンチュ大会/古里に広がった笑顔/進む世代交代「継承」課題に |
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本 文
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2001県内回顧/4/世界のウチナーンチュ大会/古里に広がった笑顔/進む世代交代「継承」課題に
世界二十八カ国二地域から約四千人が集い開催された第三回世界のウチナーンチュ大会。米中枢同時テロと不況の影響から参加者のキャンセルが心配されたが、海外ウチナーンチュの故郷への思いは強く、古里沖縄には、世界中の笑顔が広がった。
主要テーマは若い世代へのアイデンティティーの継承と県人ネットワークを通じた経済交流。六年ぶりの大会は三世、四世の若い顔ぶれも多く世代交代は着実に進んでいる。
大会は前夜祭パレードに続き、十一月一日の開会式で幕開け。式典で参加者らは、テロの犠牲者に黙とうをささげ、沖縄からの平和発信の大切さを心に刻んだ。
会場の沖縄コンベンションセンターや各市町村では交流会が盛んに行われた。経済によるウチナーンチュネットワークの拡大、発展を目的にしたワールドビジネスフェアは、WUB(ワールドワイド・ウチナーンチュ・ビジネス・アソシエーション)の協力を得て実現した。
一方「ウチナーンチュシンポジウム」などセミナーも充実。今後のウチナーネットワークの在り方や未来像を探る議論が展開された。
シンポは各分科会ごとに開催。ウチナー民間大使会議では「大使の役割が不明確」との指摘が相次ぎ、役割の明確化を求める声が県に寄せられた。
全体を集約した共同コミュニケでは、県人ネットワークの人材育成事業の継続・強化や県人会の情報一元化に向けた組織構築が県に提言された。
閉会式典で稲嶺恵一知事は「大会は世代交代が進むにつれ、ますます重要な役割を担うと思う」と述べ、大会の継続を表明している。
同大会が回を重ね、「うちなー」継承の礎として不動の地位を確立していくには今後、残された課題や提言にいかに取り組み、゛進化発展゛できるかが求められている。
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