琉球新報 記事詳細

日 付 2002/05/29  朝・夕刊 夕刊  政治・行政  2  2版 
見出し 東京発沖縄マインド/WUB活動契機に「沖縄塾」つくる/倒産から再起、会社興す/ニューズヴァリュー社長/伊禮博さん 
本 文
東京発沖縄マインド/WUB活動契機に「沖縄塾」つくる/倒産から再起、会社興す/ニューズヴァリュー社長/伊禮博さん


 出版社に就職し日本の離島を紹介する本を編集する。三年勤めた後、PR代理店に転職。以来三十年近く、東京でPR実務一筋に打ち込んできた。
 二十九歳で独立し株式会社オクトPRを設立するが、資金繰りに苦しみ三年で倒産の憂き目に。「沖縄出身でつてのない者が、東京で会社を維持していくのは大変なことだ」としみじみ語る。
 別のPR会社に再就職し十年で負債をすべて返済。一九九〇年四月に再び独立し、株式会社ニューズヴァリューを旗揚げした。
 企業との契約で、新製品の発売やイベントに関するマスコミへの情報提供、記者発表の演出、記者会見の日時、会場設定などに当たるのが主な業務だ。現在は、海洋博記念公園水族館の愛称募集などにも携わっている。
 一方で、九九年のWUB(ワールドワイド・ウチナーンチュ・ビジネス・アソシエーション)東京の設立に参加し、設立以来三期事務局長を務めた。「WUBの活動にかかわるまでは、沖縄関係者との交流はなかった」というが、昨年十一月には県出身の大学生を集めて「沖縄塾」という勉強会をつくった。
 「沖縄では、水難救助を行うライフセービングの組織化が必要だ」と痛感。一昨年那覇市に設立した有限会社インターヴァリューの業務の一つとして、ライフセービング活動の普及・啓もうに取り組む予定だ。(東京)
(毎週水曜掲載)

ふるさとへ一言

 「沖縄は情報発信地域としての注目度が高い。県も企業も情報発信で戦略を持つべきだ。何げなく目にしている風物の由来や方言など沖縄の文化を掘り下げて紹介すれば、観光資源になる。沖縄の人はまだ十分に沖縄を紹介しきれていない」

 いれい・ひろし 1948年3月16日、嘉手納町生まれ。読谷高卒。青山学院大中退。出版社勤務を経てPR代理店に転職。1990年4月株式会社ニューズヴァリュー(世田谷区上馬3の15の21)を設立。2000年9月那覇市に有限会社インターヴァリュー設立。




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