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日 付
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2002/10/24 |
朝・夕刊
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朝刊 |
面
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経済 |
頁
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9 |
版
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１版 |
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見出し
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広がる琉僑ビジネス網／ＷＵＢ世界大会ボリビア報告／中／大豆取引／輸出入で双方に利益／将来は和牛生産も |
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本 文
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広がる琉僑ビジネス網／ＷＵＢ世界大会ボリビア報告／中／大豆取引／輸出入で双方に利益／将来は和牛生産も
ＷＵＢ世界大会ボリビア２００２の国際商談会で成立した大豆取引の商談は、株式会社金城（東大阪市、金城利則社長）とコロニアオキナワのオキナワ農牧総合協同組合（ＣＡＩＣＯ）との間でまとまった。国際商談会は相互の事業の紹介にとどまるのが普通で、商談成立に至るのは異例。金城社長は渡航の一年ほど前から現地と交渉を進め、本番に備えていた。
金城社長は焼き肉店を大阪と沖縄で七店舗経営し、食肉加工場と牛肉卸売店、牧場も持つ。うち、石垣市にある牧場で使う飼料として大豆をボリビアから輸入することにした。
現在、飼料用大豆はキロ当たり六十―六十五円で仕入れているが、「ＣＡＩＣＯからキロ当たり二十円程度で買えば、日本までの船賃を含めても、キロ当たり三十円程度で仕入れられる」（金城社長）という目算だ。
まず大豆の試料をもらい、神戸の消費生活センターで検査を受け、成分表をつくって農水省に提出する。同省の許可を得ればすぐに正式契約を交わし、当面、十�田�度を輸入する。正式契約までに効率的な輸送方法を検討していく。金城社長は「うちの牧場で使い、実績を上げれば、周りの牧場も使う。そうすればＣＡＩＣＯやコロニアの県系人も潤うことになるのではないか」と語る。
この商談はＣＡＩＣＯにとっても゛渡りに船゛だった。ＣＡＩＣＯ総支配人の久高将行氏によると、現在、ボリビアはコロンビア、ベネズエラ、エクアドル、ペルー各国と「アンデスグループ」を形成し、グループ間の輸出入では関税を減免する特典を受けている。グループで農産国はボリビアだけなので、農産物輸出でボリビアは有利な立場に立っていた。
だが今後は、「メルコスール」と呼ばれるブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイのグループへ段階的に編入される予定だ。すると、これらの農産大国と同一条件になる。ボリビアは内陸国のため、陸上輸送の経費がかかり、輸出競争の面で不利となる。
こうした事態に備えるため、ＣＡＩＣＯでも新たな輸出先を模索していた。農産輸入大国である日本への販路ができれば、その突破口になると期待しているのだ。
一方、金城社長の狙いはこれだけではない。「将来はボリビアで和牛を生産したい。ボリビアの農地（の広さ）を見ると日本で農業するのがいやになる。ここなら米国、豪州に次ぐ食肉生産地になれる」というのだ。「和牛は牧場の土づくり、牧草づくりから始める必要がある。南米でも和牛生産の試みはあるが、現地の人が日本側の指導を入れず、失敗するのがほとんどだ。しかし、ここ（コロニアオキナワ）なら（県系人が生産に当たるので）きちんとできるはずだ」。ＷＵＢでの商談が両国会員の事業拡大につながるのか、試みの意味は大きい。（政経部・普久原均）
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