琉球新報 記事詳細

日 付 2003/03/31  朝・夕刊 夕刊  その他  7  1版 
見出し ブラジル/ビジネス交流の期待集まる/サンパウロ/故郷の香り豊かに「沖縄物産展と観光展」 
本 文
ブラジル/ビジネス交流の期待集まる/サンパウロ/故郷の香り豊かに「沖縄物産展と観光展」


 ブラジル移住九十五周年の記念行事の一環として、二月二十一―二十三日の三日間、サンパウロの県人会館大ホールで、ブラジル県人会(宮城調智会長)主催の沖縄物産展と観光展(後援・沖縄県、沖縄観光コンベンションビューロー、WUB沖縄支部、ブラジル在那覇名誉総領事館、沖縄ブラジル協会)が開かれ、大盛況だった。
 初日の二十一日は、勇壮な琉球国祭り太鼓が響く中、宮城調智会長、比嘉憲司異業種交流会長、知花良治実行委員長、副会長らがテープカットし物産展が開幕した。
 宮城会長は「文化交流だけでなく、沖縄とブラジル間のビジネスを発展させ、お互いの生活を豊かにしよう」とあいさつした。
 会場は芸能はじめ物産展、沖縄文化遺産パネル展、工芸展、生け花展、絵画展などが繰り広げられた。古美術・古陶、壺屋焼、芭蕉布、紅型などの作品も展示された。
 物産品では、お茶などの種類が多く、その中でゴーヤー茶は珍しいと、人だかりができた。しかし、インスタントスープなどは、ブラジルでは、あまり歓迎されないようだった。「粉末と具をおわんに入れお湯をかけて、はい出来上がり、では味気ない」「ゆっくり時間をかけて調味して味わいながら…。これがブラジル流の食事のとり方ですよ」と来場者は話していた。
 一方、ブラジル側が出展したブースでは、岩に根を抱かせた盆栽と「影絵の箱」が人気を呼んでいた。
 イタリリー市から展示されたバナナプラッタの繊維で作った敷物、手提げ、枕、座布団、その他家庭用品が珍しく、同市の長田栄治支部長は「失業問題の対策として、内職として定着させたい」と話していた。



備 考  
ニュース源 自社  記事種   写真枚数 0