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ボリビアレポート11(重田辰弥)
Sent: Tuesday, November 19, 2002 2:59 AM
Subject: ボリビヤレポート終章

「ボリビヤWUBの若き獅子達よ!」

 今回のボリビヤ大会で感銘を受けた一つに2,3世の若いメンバーの献身と活躍
だった。先に一世を中心とする各地県人会とWUBの微妙な温度差と対立に触れたが、
これをドイツ社会学の祖ともいえるテニエスの示したモデルで言うなら「一世県人
会」組織は集い・睦み合うそのこと自体に癒しと喜びを感ずるゲマインシャフト的色
彩が強いのに対し、二世WUB組織は「何かを果たすための」機能を指向するいわば
ゲゼルシャフト的色彩が強いと言える。

 WUBボリビヤでは今回その二つの組織の方向を見事に乗り越えていたと思う。1世の
県人会メンバーへ配慮と敬意を払いつつWUB活動への十分な理解と共感を得ることに
成功した。その意味でWUBを担う世代の交代が極めて上手く行ったモデルとも言え
る。
 仲田会長、儀武副会長、島袋実行委員長、宮里さん、平良さんらのスタッフ達は何
れも40代以下、ほとんど本業を投げ打って献身されたと思う。彼らを見て3世にあ
たる大勢の現地日系学生達が大いにモチベイトされてビジネス交流会や市内買物にお
ける案内役等のボランティア裏方活動に生き生きと参画していた。

 大会初日の夜、日本人会館で現地大使をゲストに招いたWUBパーティーが催され
た。その入口でドレス姿の一連の若い女性達を見たとき「ここでもパーティーホステ
スさんがいるのか」と思った。良く見るとこれはなんと昼間会場案内に走り回ったJ
パン姿の学生たちの艶姿だった。
 女子学生達が一様にドレスを持ち、これを自然に着こなしているの姿を見るとやは
り西欧の様式と文化の強い影響を感じた。日本の高校生は振袖を着こなせてもドレス
をこう自然に着こなせるだろうか。会場入口で迎える添付の写真をご覧下さい。

 あとに続くこれらの日系3世達に若き2世達の大会実現に尽くした奮迅はどれほど
出自への誇らしさと自信と後につながる連帯感を与えたか計り知れない。「WUBは
イベントばかりか」という声がある。何も怯むことはない。イベントは単に結果の現
象であって、それに至るプロセスでは厚い交流と信頼が醸成される。それはあなた方
の貴重な財産になるだろう。
 ボリビヤWUBの若き獅子達よ、あなた方の輝く未来に、遠く東京から乾杯!以上