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ボリビアレポート4(重田辰弥)
Sent: Friday, November 08, 2002 6:42 PM
Subject: 「ボリビヤの県人」 (レポート4)

 なぜ「WUB世界大会ボリビヤか」というとこの国は日系人に占める沖縄出身者の比
率がもっとも高く、それだけに県人のプレステージも高いらしい。「オキナワ」とい
う地名も地図に明記されている程です。
 大会2日午前中WUB10支部の代表が市長、州知事、商工会議議長を表敬訪問した
が、我々のバスはVIP扱いでパトカー先導だった。さらに土曜にもかかわらず3者
いずれも長時間面談したことはそれだけ県人の評価の高さを感じた。
 市長は先住民とのハーフを思わせるカラーだったが、知事と議長はヨーロッパ大陸
系の白人だった。やはりここでは白人はエスタブリッシュであることを感じた。

 サンタクルス在住の日系人は2500名中の県人の比率は高く、ここに至るまで一
世は大変な苦労をされた。1954年サンタクルス「ウルマ移住地」に沖縄から第1
次移民が入植したが翌年「ウルマ病」とも呼ばれ風土病で多くの人が亡くなり同地域
を撤収している。学界で長く論究された結果、後に蚊を媒体するマラリヤ病の一種で
あることが判明している。こうした悲劇にも負けず第1、第2、第3にわたる移住を
実施し今日、独自の移住地や農協、沖縄協会を建設し、地域経済に独自の貢献をする
までに至っている。
 移住一世は必然的に農耕や牧畜業が多いがボリビヤWUBを構成する多くの若いメ
ンバーは貿易、旅行業、印刷等の2次、3次産業従事の比率が高くなっている。これ
は北・南米WUBに共通に見られる特徴だ。
 ボリビヤ出身のわがWUB東京メンバーの長嶺さんと知花さんもご両親は農業従事
だったが2世であるご本人達はそれぞれバンカーとツアー業であることは良く知られ
ている。WUB一行は2日目、この「沖縄コロニー」訪問と歓迎会に臨んだが、残念な
がら私は体調を崩し半日ホテルの部屋で休んだ。その間の事情は後で触れたい。